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月組『チェ・ゲバラ』原田諒らしい作品を轟悠が見事に具現化した [月組]







いしさん(轟悠さん)主演の、
月組別箱『チェ・ゲバラ』を観劇しました


想像どおりというか、
想像以上というか、
かなり男臭い(笑)舞台となってました


さすがは原田諒先生!


宝塚歌劇団色がほとんどない舞台作品は、
原田先生ならでは!


こういう力のある作品を作り上げられるというのは、
大事な才能だと思います
本公演ではアウトですけど、
別箱であれば全然OKでしょう


原田先生の舞台を具現化できるという点では、
いしさんって適任なのかもしれません


前回の『20世紀号に乗って』は、
原田先生にしたら、だいぶ頑張ったんだなぁ、
と思わずにはいられないほど、
男臭がムンムンした舞台でした

だいきほパワー炸裂!雪組『20世紀号に乗って』歌うまは正義!


『20世紀号に乗って』は、潤色ですけどね…


私は、
こういう熱量のある舞台が好きなので、
素直に感動しました


ここから先は、
ネタバレもあるので、
気にされる方は、ここまででお願いいたします


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もう1度お伝えしますが、
ネタバレがあるので、
ご注意ください!


大丈夫な方のみ、どうぞ…



















作品そのものについては、
ツッコミどころは結構ありました


ゲバラの信念を追っているので、
駆け足状態でしたし、
もっと周りの人たちが、
どうしてゲバラに魅了されたのか、
という部分は薄っぺらかったです


ですが、
その薄っぺらさを見事にカバーしたのが、
いしさんの重厚な演技と表現力でしょう





1幕の前半は、
若い頃の設定のゲバラなので、
いしさんには痛々しさが否めなかったですけど(特に声)、
だんだん年齢を重ねていくと、
年相応になるため、
非常に見ごたえのある演技で引っ張ってくれました


あと、
いしさんは、歌、頑張ってました!w
たぶん世間から、
散々歌下手とか、声がカスカスとか、
いろいろ言われていたのが、耳に入ったのかな?(^_^;)


そのため、
いしさんのキーに合わせて、
音域も狭い楽曲でしたので、
上手に歌ってました
あくまでも本人比ですけど、
『ドクトルジバゴ』『凱旋門』よりは、
全然よかったです


ただ、
ゆのくん(風間柚乃さん)とのデュエットは、
分が悪かったですけど…
そのあたりはゆのくんがもう少し、
いしさんに合わせてあげられるようになると、いいんだと思います


いしさんは、
苦手な歌をマシなレベルまでに仕上げてくれたため、
全体的にストレスなく観劇することができました(すごく大事)

雪組『凱旋門』における轟悠の歌唱力に不安…星組『ドクトル・ジバゴ』観劇後に思ったこと



理事は、
とにかく芝居は抜群に上手いので、
ぐいぐい引き込まれます


脚本は、
2幕の前半辺りはちょっと中だるみがするんですけど、
後半からはクライマックスなので、
盛り上げが素晴らしく、いしさんの独壇場!


背中を向けて泣いているシーンなんて、
本当にグッときました


もう後半は涙が溢れて止まらず…
あの流れはズルイよね、と思うような展開なので、
まんまと原田先生の手腕に落ちたのでした…


原田先生の描く世界に、
いしさんがピッタリというのは、
本当によくわかる演目でした





観劇の満足度は高いですけど、
気になる点をいくつかあげておきます



生涯の友であり同士であったカストロが、
若手のゆのくんでした
見た目のバランスがちょっとちぐはぐ…(^_^;)


ゆのくんは文句なしに素晴らしかったですが、
さすがに肌艶感は、
いしさんと同年代にはなれず…
実際には、カストロの方が2歳上なんですよね…
そうは思えない


いしさんも、
若くなるように頑張ってましたけど、
1幕の半分くらいは若作り感が否めませんでした
年齢いくつの設定だったんでしょうか?
どう見ても40代なんですけど…
声が渋いんですよね
頑張って若い声を出そうとはしてましたけど


本来は、
れいこさん(月城かなとさん)がカストロでした
原田先生がきちんとパンフレットでも明記してました


れいこさんが、
どこまで老けられるかはわかりませんが、
ゆのくんとよりは、
まだ学年が上な分、
見た目の対等感は出たかもしれません


こればかりはしょうがないですね


れいこさんが早くご復帰されますように…


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それと、
コーラス、アンサンブルの場面が多用しすぎていて、
既視感な場面が多かったこと


原田先生は、
群衆のパワーとエネルギーを表現するのが、
非常に上手な先生なんですけど、
多用すると、飽きてしまうんですよね…


似たような場面の1つになってしまったのが、
もったいなかったです…


ここぞという場面だけに留めておいて欲しかったかな


そうなると、
月組生の大事な見どころが減るので、
頭を悩ますところではあるのでしょうけど…





原田先生らしさ全開の作品だったので、
恋愛色はほぼゼロです!
逆にお見事なくらいw


薄っすらありましたけど…
本当に一瞬って感じ


夢を売る宝塚歌劇団とは思えない感じではありますけど、
こういう作品があってもいいと思います
骨太で重厚な作品って、貴重ですからね


ただ生徒さんを選ぶとは思いますけど…


あとセットがよかった
大道具さんや美術さんって、凄いですよね…


次回は、
ゆのくんについて語りたいです
明日何事もなければ、明日にでも…


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